忘れたいのに思い出せない
http://yhsweb.jp/
2010年7月に公演された演目。
アートワークを担当。
今これが札幌で再演中。ご案内をいただいて時間がうまくとれたので札幌までみにゆくことにした。
認知症を患った祖母と、その介護に思い悩む息子、
そして未婚のままに妊娠した孫娘。
そんな三人家族を中心に、それをとりまく人々を濃密に描いた群像劇。
作者の実体験をもとに創作され、「人間の生死」を真正面から向き合い、
大きな波紋を呼んだ作品を、キャスティングを変え、脚本の改訂を経て再演致します。
人間とは何か。家族とは何か。相変わらず答えは分かりません。
しかし、そこにきっと喜びはあります。
軽くはない内容。
2009年に息子を産んだ私にはそのとき、祖母が健在で年齢的な痴ほうがすすみ、
実家で介護をしていた。温厚な祖母。足が悪く、ゆっくりと歩けなくなり、排泄も難しくなった。
それでも家族でがんばって過ごしていたが、いろいろ思う節もあった。
そんな思いを思い出して切なくなった公演。
様々な思いは正しくも間違ってもいなく、
それはそれで大切なものたちばかりなのだ。
どんな形であろうとも。
現実は美しくもなくドラマチックでもなく残酷で容赦なくとても簡素だ。
何も待ってはくれない。
この公演は終わりがスタートだった。
それぞれのスタートを見せてくれた終わりだった。
たまに夢心地にひたりたいのだけれど
そうはいかないこのご時世を叩き付けられたようだった。
まぁがんばりますよ。
公演後、脚本演出の四角い眼鏡の笑顔の南参さんが役者さんにあわせてくれた。
彼に会うのも10年ぶりぐらいになるのかもしれないが続く役者さんもいた。
続けてゆくのはなによりも大変だ。
本当に続けていく事はすごい。彼の無理のない程度に続けばいいと思う。
少し無理をしたスケジュールだったけど
観にいって本当によかった。感謝。
南参
ありがとうございました。
公演は無事、終演しました。
結局、毎公演客席はほぼ満席でした。
年配のお客さんが多くいらして、割とみんな笑顔で帰って行ったのが印象的でした。
素敵なイラスト、本当にありがとうございました。
また、お願いしますね。
sakamoto nao
こちらこそありがとうございました。
よい、とてもよい時間でした。
またお手伝いできる事がありましたら是非
声をかけてください。
たのしみにしております。